【8月2日 AFP】第16回世界水泳選手権(16th FINA World Championships)は1日、ロシアのカザニ(Kazan)でオープンウオーター男子25キロメートル決勝が行われ、イタリアのシモーネ・ルフィニ(Simone Ruffini)が金メダルを獲得すると、表彰台で恋人にプロポーズした。

 胃痛を訴えていたルフィニだが、最後は米国のアレックス・マイヤー(Alex Meyer)と、同胞のマッテオ・フルラン(Matteo Furlan)をかわし優勝した。

 しかし、あわてて書いた求婚のメッセージを表彰台で掲げることに比べたら、競技中の緊張は大したことがなかったのかもしれない。金メダルを受け取ったルフィニは、同じくイタリア代表のアウロラ・ポンセレ(Aurora Ponsele)に向かってプロポーズ。

 ポンセレは手でハートマークを作り、周囲のファンに祝福された。

 ルフィニは、「金メダルがもらえて幸せですが、アウロラに対するプロポーズの返答がハートマークだったことに、もっと幸せを感じました」と話した。

「人生で最高の瞬間でした。もちろん五輪も楽しみにしていますが、今日は人生の意味を考えさせられました」

 ルフィニは、2位のマイヤーに4.4秒差をつける4時間53分10秒7で優勝。スペイン・バルセロナ(Barcelona)で行われた前回大会(15th FINA World Championships)の同種目で4位に終わっていたマイヤーは、念願の表彰台入りを果たした。

 フルランは、ルフィニと1分27秒3差でゴール。同選手は、5キロでも銅メダルを獲得している。(c)AFP