【8月1日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のサクラメント・キングス(Sacramento Kings)が、バスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)入りしているナンシー・リーバーマン(Nancy Lieberman)氏を、ジョージ・カール(George Karl)ヘッドコーチ(HC)の補佐役に迎えたことが、31日に分かった。

 リーバーマン氏は、昨年サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)が招へいしたベッキー・ハモン(Becky Hammon)氏に続く、NBAで2人目の女性アシスタントコーチになった。

 57歳のリーバーマン氏は、来週予定されている正式発表を控え、30日遅くに「サクラメント・キングスの一員になれて光栄」とツイッター(Twitter)でコメントした。

 地元紙サクラメント・ビー(Sacramento Bee)は、キングスのブラデ・ディバッツ(Vlade Divac)副会長の発言として、「間違いなく彼女に仕事をオファーする」という引用を掲載している。

「彼女が(ラスベガス〈Las Vegas〉で行われた)サマーリーグで力添えしてくれた後、ジョージ(カールHC)と、彼女をチームに復帰させることを話し合った。彼女は素晴らしかった。違う見方をもたらしてくれる。彼女にとっても良い機会だろう」

 リーバーマン氏には、昨年グレッグ・ポポビッチ(Gregg Popovich)HCの下で成功を収めたハモン氏のように、存分に力を発揮することが期待される。

 ハモン氏は、今年のサマーリーグで女性HCとして初めてNBAチームを率いると、スパーズを優勝に導いた。

 今週初めには、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のアリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)が、元大学ラグビーの選手で、アメリカンフットボールでもプロ経験を持つジェン・ウェルター(Jen Welter)氏をインターンのコーチに迎えた。

 リーバーマン氏は31日、米紙USAトゥデー(USA Today)に対し、機会を与えられたことをうれしく思うと話し、自身の指名を後押しした「柔軟な考え方」を称賛した。

「人々が柔軟な考えを持っていることを誇りに思います」

「男性の方々にも娘さんや姪御(めいご)さんがいらっしゃるでしょうし、私たちが何かをしたわけではありません。ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏のように、大統領選に出馬する女性もいます」

「誰にとっても変化を受け入れるのは難しい。私たちの仕事は、それを当たり前にすること。私が男性社会でコーチングをしていることは分かっています。私にとっては普通のことです。他の人にとってはそうではないかもしれませんが、これが私の生き方なんです」

「周りの人がいろんなレッテルを貼る。私はただコーチになりたいだけなのに」

(c)AFP