【8月1日 AFP】(記事更新)マレーシアの首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)で31日に開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2022年の冬季五輪開催地を決める投票が行われ、中国の首都・北京(Beijing)が僅差でカザフスタンのアルマトイ(Almaty)を抑え、開催地に選出された。

 投票の結果、北京が44票、アルマトイが40票と、北京がわずか4票差で上回り、夏季五輪と冬季五輪を両方開催する初の都市となることが決まった。

 2008年の夏季五輪の開催地だった北京は、アルマトイに比べて経験豊富な都市であることをアピールしていた。

 しかしアルマトイは、北京の人工雪に頼る計画と、競技会場までの距離の問題を取り上げ、本物志向を強調したキャンペーンを展開した。

 IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は、北京の選出が「安全」で「歴史的」な決定であると表現し、「中国が約束を守ってくれることを確信している」とコメントした。

 電子投票システムに不具合がみられたこの日、バッハ会長は手書きによる再投票を命じた。

 IOC委員は、僅差で北京の勝利が発表されたとき、驚きの表情をみせた。

 英国のクレイグ・リーディー(Craig Reedie)委員は、「アルマトイが予想以上の票を獲得するとは思っていたが、ここまでの僅差になるとは」と話した。