それでも最後は北京での開催が決まり、招致活動に協力した元NBA選手の姚明(Yao Ming、ヤオ・ミン)氏も「ようやく勝てた。簡単ではなかった」と喜びを表現した。「招致活動には非常に自信があったが、成し遂げたことにまだ興奮している」

 2022年の冬季五輪では、「鳥の巣(Bird's Nest)」こと北京国家体育場(Beijing National Stadium)など、2008年の夏季五輪の会場が再び使用される。

 しかし中には、北京から約200キロ離れた場所に、人工雪で設置される会場もある。

 全会場が市の30キロ圏内にあるコンパクトな大会を提案していたアルマトイは、豊富な天然雪による「冬のワンダーランド」と銘打って、招致活動を行っていた。

 北京は、大会運営と特別なインフラ設置に30億ドル(約3720億円)以上を費やす構えだが、山を使った競技の多くが行われる張家口(Zhangjiakou)と北京をつなぐ高速鉄道の開通には、それを上回る50億ドル(約6200億円)を投じるとされている。(c)AFP/Tim Witcher