トルコ「二正面作戦」に潜む真の目的、IS掃討優先しNATOは黙認
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■トルコとは断絶できない
米国にとっての優先課題はIS掃討であり、そのためにはトルコとの同盟関係を保つことが重要だと、米シンクタンク「ドイツ・マーシャル基金(German Marshall Fund)」のイアン・レッサー(Ian Lesser)氏は言う。
イラク・バグダッド大学(University of Baghdad)のイーサン・シャマリ(Ihsan al-Shammari)教授は、トルコが自国の目的を遂行するため同盟国と取引をしたと分析している。「ISへの空爆は恐らく、トルコがクルド人たちを狩り立てる行動の自由を得るため米国に払わなければならない代償だろう」
結局のところ、南方や中東に問題を抱え、さらに東方ではロシアが強硬姿勢を強めているなど複数の脅威に直面しているNATOは、トルコとの同盟関係を維持する必要があり、それは他の懸念に勝ることが確実視されている。
「たとえその政策に賛同できなくとも、トルコは(NATOにとって)中東に残された最後の同盟国の一つだ」と、IHSのセチキン氏は指摘した。
一方、RUSIのスティーブンス氏はこう話した。「今回の件でトルコとの関係を断つことはできない。結局のところ、これは我慢の問題だ。弱腰の政策に思えるかもしれないが、友人2人がけんかをしているときに、他に何ができるだろうか」 (c)AFP/Danny KEMP