【7月30日 AFP】2020年東京五輪の公式エンブレムが、ベルギーの劇場ロゴとスペインのあるロゴと類似していることが明らかとなり、欧州で波紋を呼んでいる。

 総工費約2500億円とされる新国立競技場(New National Stadium Japan)の建設計画が見直される中、ベルギーを拠点とするデザイナーがソーシャルメディアを通じて、二つのロゴの類似点について驚きを表した。

 ベルギーのデザイン事務所「ストゥディオ・ドビ(Studio Debie)」はフェイスブック(Facebook)のページに、「ピンタレスト(Pinterest)で頻繁に共有されているリエージュ劇場(Liege Theatre)のロゴを知っていれば驚きだ。タイポグラフィーさえも同じだ」と投稿した。

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(The Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は30日、これについて「デザイン内定後、長い時間をかけて世界各国の商標を確認してきた」とし、問題は無いとしている。

 ベルギー人デザイナーのオリビエ・ドビ(Olivier Debie)氏によるリエージュ劇場のロゴデザインは、黒地に白で東京五輪のエンブレムに似た形が描かれている。

 一方で、スペイン・バルセロナ(Barcelona)のデザインスタジオが、2011年の東日本大震災からの復興支援のために作ったロゴとも似通っていると指摘する声も上がっている。(c)AFP