【7月30日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は30日、今週中に行われる見通しだったアフガニスタン政府との和平協議について「承知していない」と述べ、距離を置く声明を発表した。最高指導者オマル師(Mullah Omar)の死亡情報には言及していない。

 タリバンが声明を出すのは、アフガニスタン政府が前日29日に「信頼できる情報」としてオマル師の死亡を確認したと発表して以降では初めて。

 タリバンのウェブサイトに掲載された英語の声明は、中国かパキスタンで近く和平協議が開かれるとの報道について「(タリバンの)政治部門は、そのようなプロセスは一切、承知していない」と述べている。

 タリバンは現時点でまだオマル師の死を公式に認めておらず、和平協議の開催が見込まれていた2日前に今回の声明が発表されたことで、不安定な和平プロセスに暗雲が漂っている。(c)AFP/Anuj CHOPRA