【7月29日 AFP】欧州連合(EU)は28日、ディズニーランド・パリ(Disneyland Paris)がEUの法律に違反し、特定の国からの来場者に不当に高い値段を請求している疑いがあるとして、調査中であることを明らかした。

 欧州委員会(European Commission)は、仏パリ(Paris)の東にある同テーマパークに対する複数の苦情を受けたとしている。

 これとは別に数日前には、欧州委員会が、消費者の不公平な扱いに対する広範囲な取締りの一環として、ディズニーや他の米ハリウッド(Hollywood)のスタジオ数社を調査対象にしていることが明らかになった。

 英経済紙フィナンシャル・タイムズ(Financial TimesFT)は、欧州で最大のテーマパーク、ディズニーランド・パリが、英国人とドイツ人の来場者に対する過剰請求の疑いで調査中であると報じた。

 同紙によると、ディズニーランド・パリはプレミアムパッケージを、フランス人客には1346ユーロ(約18万4000円)で提供しているが、英国人客には1870ユーロ(約25万5000円)、ドイツ人客にはさらに高い2447ユーロ(約33万4000円)を請求している。

 EU筋は、フランスはディズニーランド・パリにEUの公正取引法を確実に順守させる責任があると述べ、この件についてEU本部が仏政府と連絡を取るであろうと付け加えた。

 同筋によると、顧客への差別の方法はいくつかあり、居住国に基づいて異なる価格を請求するのをはじめ、インターネット上で顧客を価格の高い国別ウェブサイトに誘導する方法や、チケットなどの購入者の居住国に発送を拒否する業者まである。(c)AFP