ベッテル、故ビアンキ選手にささげるハンガリーGP優勝
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【7月27日 AFP】15F1第10戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2015)は26日、決勝が行われ、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が優勝し、先日この世を去ったF1ドライバーのジュール・ビアンキ(Jules Bianchi)選手に勝利をささげた。
総合4連覇を果たした経験を持つベッテルは、スタートでトップに浮上すると、スリリングかつ予測不可能なレース展開の中で先頭を守り抜き、今季2勝目を挙げた。通算勝利数も41に伸ばし、名ドライバーの故アイルトン・セナ(Ayrton Senna)氏と並ぶ歴代3位タイに浮上した。
激しい展開に、ベッテルの燃えるようなスピードと粘りが彩りを加えた今回のハンガリーGPは、まさしくビアンキ選手へささげるのにふさわしいレースとなった。豪雨の中で開催された2014年の日本GP(Japan Grand Prix 2014)で撤去車両と接触したビアンキ選手は、長い闘病の末、17日にこの世を去っている。
フェラーリはレース前、チーム初のアカデミー出身ドライバーだったビアンキ選手に1分間の黙とうをささげた。そうして作り出された気持ちの入った雰囲気は、フェラーリ勢の走りにも反映されていた。
ハンガリーGP初勝利を挙げたベッテルは、ウイニングランを行いながら、チームに対して「メルシー・ジュール、セ・プー・トワ」と語りかけた。
「ありがとうジュール。君は僕たちの心で永遠に生き続ける。君のための勝利だ」
2位と3位には、ダニール・クビアト(Daniil Kvyat)とダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)のレッドブル(Red Bull)勢が入った。
21歳のクビアトは、初の表彰台を経験するとともに、ロシア出身ドライバーとして史上最高位を記録すると、チームも存在感を示した。表彰台にメルセデスAMG(Mercedes AMG)勢の姿がないのは、これが今季初めてとなる。
4位にはトロ・ロッソ(Toro Rosso)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が入り、父親のヨス・フェルスタッペン(Jos Verstappen)氏が1994年に表彰台フィニッシュを果たしたコースで健闘をみせた。
そして年間王者に2度輝いているフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が、苦戦の続くマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)に今季最高成績となる5位に入った。
一方、昨季の年間王者で、今季も総合首位に立っているメルセデスAMGのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、ポールポジションからスタートしたものの、事故や不運、ペナルティーが重なって6位に終わり、総合争いで後続とのポイント差を広げることはできなかった。(c)AFP