【7月26日 AFP】米大リーグ(MLB)では25日、フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)のコール・ハメルズ(Cole Hamels)投手がノーヒットノーランを達成した。ハメルズは13奪三振を記録し、フィリーズが5-0でシカゴ・カブス(Chicago Cubs)に勝利している。

 ハメルズは9回までに計129球を投じ、四球で2人を出塁させるにとどまった。この結果、フィリーズは3連勝を収め、第86回MLBオールスターゲーム(86th All-Star Game)明けの8試合で7勝を挙げている。

 2008年のワールドシリーズで最優秀選手(MVP)に選出されているハメルズは、「今まで経験した中で最も特別な瞬間の一つ」と喜びを語り、「ようやくはまった感じがあって、達成することができた」と振り返った。

 トレードのうわさも流れていたハメルズだが、トレード期限まで6日となった25日に無安打無得点試合を達成した。

 31歳のハメルズは、先発した直近の9試合で結果を残せていなかったものの、この日は不調を感じさせない投球で、カブスに50年ぶりの無安打を味わわせることになった。

「2回まで投球を続けられただけでうれしかった。ここ数週間は、それすらままならなかったからね」

「ここ数日間で考えていたのは、投球を修正することだけ」

「素晴らしいことを達成できたときは、謙虚な姿勢でいなければね」

 試合は、フィリーズの新人オデュベル・ヘレラ(Odubel Herrera)中堅手が、ウオーニングゾーンで転がりながら打球をキャッチして終了。4万1000人の観客の前で、フィリーズの選手たちは歓喜に沸いた。

 フィリーズ史上13試合目のノーヒットノーランは、カブスにとって、1965年9月にロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のサンディー・コーファックス(Sandy Koufax)投手によって達成された完全試合以来となる無安打試合となった。また、カブスはハメルズのトレード先候補の一つとも報じられている。

 ハメルズは、アトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)に7-0で勝利した昨年9月の試合で、4投手による継投で無安打無得点試合を達成していた。(c)AFP