【7月23日 AFP】ノルウェーで2011年7月にアンネシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Behring Breivik)受刑者が起こした大量殺人事件からちょうど4年となる22日、首都オスロ(Oslo)の政府庁舎で同事件を扱った展示が始まった。大量殺人犯を称賛することにつながると懸念する声も一部で上がっている。

 展示会では、ブレイビク受刑者が爆弾を隠していたワゴン車の残骸や、警察官になりすますために用いた偽の身分証明書やバッジなど、事件で実際に使用された品々も展示されることから、物議を醸していた。

 戦時を除いては同国史上最悪規模の犯罪事件となったこの事件では、右翼過激主義者のブレイビク受刑者が、多文化主義と「イスラム教徒の侵略」との闘いと称し、77人を殺害した。

 同国のアーナ・ソールバルグ(Erna Solberg)首相は開会式典の後、AFPの取材に応じ、「今日最も重要なメッセージは、憎悪に満ちた言葉や過激主義に対して闘い続けなければならないということ、そして未来の世代がこの場所を訪れ何が起きたのかを学ぶことにある」と話した。(c)AFP