【7月21日 AFP】アフリカ中部ブルンジの大統領選は21日、投票が始まったが、首都ブジュンブラ(Bujumbura)では投票開始前に銃撃や爆弾攻撃が相次いで発生した。

 今回の大統領選では、国際社会の批判を受けながらも出馬した現職ピエール・ヌクルンジザ(Pierre Nkurunziza)大統領(51)の3選が確実視されているが、暴力行為の引き金となる恐れもあり、数日間で数千人規模の人々が周辺国に逃れる事態となっている。

 警察や目撃者によると、ブジュンブラでは21日の夜明け直後に投票所が開いたが、前夜から爆発や銃撃が相次ぎ、少なくとも警察官1人と市民1人が死亡した。

 ブジュンブラは3か月におよび続く反政府行動の中心地。反ヌクルンジザ派の抗議運動は暴力的な締め付けを受けてきており、4月下旬以降で少なくとも100人が死亡。これまでに反大統領派の多くが国外逃亡している他、暴力の再燃を恐れる一般市民15万人以上が難民化している。

 また国際医療援助NPO「国境なき医師団(Doctors Without BordersMSF)」は20日、暴力行為の横行を恐れ1日当たり約1000人の人々が隣国タンザニアに逃れていると発表した。

 ブルンジでは5月半ば、軍幹部らがヌクルンジザ大統領に対するクーデターを試みたが失敗。以降は北部で闘争を展開している。(c)AFP/Esdras NDIKUMANA、Aymeric VINCENOT