【7月20日 AFP】イエメン第2の都市アデン(Aden)で19日、イスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力による攻撃があり、少なくとも民間人43人が死亡した。

 今回の攻撃は、港湾都市アデン北部のダール・サード(Dar Saad)地区を標的にしたもので、負傷者は100人以上。地元の保健当局が発表した。

 アデンは2日前に政府側勢力が「解放」を宣言し、支配強化に努めているが、イランが支援する反政府派が複数の地区で抵抗に出ている。

 イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派は、サウジアラビア主導の空爆とサウジ国内で訓練されたばかりの部隊に支援され、アデンの大半の奪還に成功していた。

 軍情報筋によると、ハディ暫定大統領派の武装勢力「民衆抵抗委員会(Popular Resistance Committees)」は19日、反政府派の掌握するタワヒ(Tawahi)地区に向かって進軍した。

 アデンの大統領公邸は同地区にあり、ハディ暫定大統領は今年2月に首都サヌア(Sanaa)で反政府勢力による自宅監禁から逃れた後、同公邸に避難し、その後サウジアラビアに脱出した。(c)AFP/Fawaz al-Haidari