【7月16日 AFP】シリアでイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に加わり戦闘や自爆攻撃などで死亡した16歳未満の少年兵が、今年に入って既に50人を超えたと、在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が15日、発表した。

 同監視団によると、今年1月以降にISは1100人以上の子供たちを勧誘したが、このうち52人がISの軍事・宗教教育プログラムに参加した後、少年兵として死亡したことが確認されたという。

 このうち31人は7月に入ってからの死者で、爆発、戦闘、シリア政府や米国主導の有志連合による空爆が死因という。

 ISは少年兵に検問所の警備やIS支配地域外の情報収集を担当させているが、拘束した人質の処刑役や自爆攻撃の実行犯に利用する例も次第に増えている。今年に入ってISは、子供18人に自爆攻撃を実行させている。

 シリア人権監視団では確認できた52人のほか、さらに数十人の子供が死亡したとの情報も得ているが、事実関係の裏付けが取れなかったと説明している。(c)AFP