【7月15日 AFP】米大リーグ(MLB)のロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは14日、30球団により編成される同リーグは規模の拡張に前向きであり、新球団の候補地がいくつか挙がっていることを明かした。

 第86回MLBオールスターゲーム(86th All-Star Game)の試合開始を前に、シンシナティ(Cincinnati)で発言したマンフレッド氏は、具体的な日程や候補地については明かさなかったものの、新球団を迎え競技を盛り上げることに前向きな姿勢であることを示唆した。

 MLBでは、アリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)とタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)が新たに加盟した1998年以降、球団は増加していない。

 マンフレッド氏は、「大リーグは成長事業と広く定義されると思う」とすると、「成長事業は、長い時間をかけて拡大を目指す。だから、拡張が可能な時期が来るという考えには抵抗がない」とコメントした。

 新球団の候補地としては、野球文化が深く根付いたメキシコやプエルトリコ、1969年から2004年までモントリオール・エクスポズ(Montreal Expos)を擁していたカナダのモントリオール(Montreal)などが予想されている。

 モントリオールのオリンピック・スタジアム(Olympic Stadium)で行われたエキシビションゲームの2試合には、9万人近くの観客が訪れたが、マンフレッド氏は、実現するにはリーグのレベルに見合った施設が必要になると慎重な姿勢をみせた。

「モントリオールには素晴らしい野球の歴史がある。それは良いことだし、過去2年間、2つのエキシビションゲーム開催に尽力してくれた」

「そうは言っても、2つのエキシビションゲームから年間81試合のホームゲームを開催するには長い道のりがあり、大リーグの基準に見合った施設が必要だ」

(c)AFP