■ 対タリバンで民兵に依存する政府

 AFPはクンドゥーズ市近郊の村に住む犯人たちの家族を取材することはできなかった。クンドゥーズは武装勢力と民兵組織との衝突が絶えない地域だ。

 アフガニスタンではここ数年、かつての「ムジャヒディン」のような民兵が増えており、彼らがレイプや、住民からの「保護税」強制徴収といった悪質な行為を繰り返していると政府は非難する。

 アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は14年に就任した際、民兵組織について、1990年代の内戦中にアフガニスタンを荒廃させ、タリバンが権力を握る下地を作ったと批判した上で、武装解除させると公約。だが、タリバンの勢力が拡大する中、政府は治安部隊を増強するために再び民兵組織を活用しているようだ。

 マムタズさんは今年、事件前に婚約した男性と結婚し、人生にかすかな希望がもたらされたが、こういう。「いつか彼ら(襲撃した男たち)が私を見つけるんじゃないかと、絶えずおびえながら生きている」(c)AFP/Anuj CHOPRA