【7月13日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)の男子シングルス決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れ、自身3年ぶりとなる四大大会(グランドスラム)タイトルを逃したロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)だが、自分はまだ終わったわけではないと語った。

 2012年のウィンブルドン以来、3年ぶりとなるグランドスラム制覇を目指したフェデラーだったが、12日に行われた決勝でジョコビッチに6-7、7-6、4-6、3-6で敗れ、またしてもグランドスラムタイトルはお預けとなった。

 フェデラーは、2014年大会の決勝でも敗れたジョコビッチに雪辱を果たし、最も得意とするウィンブルドンで史上最多となる通算8度目の戴冠を狙っていただけに、今回の敗戦にはフェデラーにとって大きな痛手となった。

 フェデラーはこれで、最近22回のグランドスラム大会で優勝は1回となっており、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2015)が行われる8月には34歳を迎える。

 そのため、今回で10回目となったウィンブルドン決勝が、これまで17個獲得しているグランドスラムのタイトルを増やす最後のチャンスだったとする見方は、強まっていくとみられる。

 それでも33歳のフェデラーは、準決勝では2大会前の王者アンディ・マレー(Andy Murray)を退けるなど、圧巻の勝ち上がりをみせた決勝までの道のり、そしてジョコビッチと最初の2セットは競り合った決勝を振り返り、時間はまだたっぷり残されていると主張した。

 フェデラーは、「僕が負けたのは、現時点の世界ランク1位だ。そういう選手に負けるのは不思議なことではない。もちろん、受け入れるつもりも、しょうがないと言うつもりもない。絶対に」と語った。

「それでも、僕は彼に勝ったことがある。彼相手にチャンスを作れる、数少ない選手の一人でもある」

「今日もコートで、そのことを証明できたと思っている。本当にあと少しだった。結果だけ見ればいつもと同じように見えるかもしれないが、個人的には、今回はそうじゃなかった」

「僕はいいところにいる。いいテニスができている。今大会はブレークもほとんどなかった。自分のリズムでプレーできている。すべて順調だ。負けはしたが、それでも良い大会を送れたと思っている。優勝できなくても、良い大会を過ごすことはできる」