【7月11日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)は10日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は7-5、7-5、6-4で第3シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を下し、決勝に進出した。

 33歳のフェデラーは、12日にウィンブルドンでは通算10度目、四大大会(グランドスラム)では通算26度目の決勝に臨む。決勝で勝利すれば、フェデラーは大会通算8度目、グランドスラムでは通算18度目の優勝となる。

 2013年大会の覇者マレーに対しフェデラーは、20本のエースと56本のウイナーを奪う一方、アンフォーストトエラーを11本に抑え、ここ数年で一番のパフォーマンスを披露した。

 マレーに1度もブレークを許さず2時間7分で勝利を収めたフェデラーは、マレーとのグランドスラムでの対戦成績を6戦5勝としている。

 同日行われた準決勝のもう1試合では、第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が第21シードのリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)に7-6、6-4、6-4で快勝しており、フェデラーは前回大会の決勝で敗れたジョコビッチとのリベンジマッチに臨む。

 第1セットにフェデラーにダブルセットポイントを許したマレーは、1本目を正確なショットをコーナーに決めてしのいだが、2本目ではリターンをネットにかけた。第1セットにフェデラーは、11本のエースと23本のウイナーを決め、アンフォーストエラーをわずか3本に抑えている。

 第2セット第4ゲームのブレークポイントをしのいだマレーは、第10ゲームで五度のセットポイントを迎えたものの巻き返し、最後は21本のラリーを制してサービスキープに成功したが、攻撃の手を緩めないフェデラーの前に第12ゲームで力つきた。

 第3セットもこの日好調だったサーブで主導権を譲らなかったフェデラーは、第10ゲームでバックハンドのリターンエースを決めてマッチポイントを迎え、最後はマレーのフォアハンドがラインを越えて勝利を手にした。(c)AFP/Dave JAMES