【7月9日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に触発されたインドネシア人パイロット2人の存在を指摘し、安全保障上の脅威となる恐れがあると結論付けた豪警察の内部文書が、調査報道サイト「ジ・インターセプト(The Intercept)」によって公開された。

 同サイトが公開したオーストラリア連邦警察(Australian Federal Police)の内部文書「オペレーショナルインテリジェンスレポート(Operational Intelligence Report)」は、2人のパイロットについて、「エアアジア(AirAsia)とプレミエア(Premiair)の従業員とみられる」とし、それぞれのフェイスブック(Facebook)のページを通じて当局の目に留まったと説明している。

 2人のフェイスブックでの投稿は「ISへの支持をほのめかす」内容だったとされる。「2人はともに、インドネシアで知られる複数の過激派メディアによるインターネットでの宣伝や、シリアかイラクにいる可能性が高いインドネシア人のテロ容疑者など、ISを支持する勢力に影響を受けたとみられる」と報告書は結論付けている。同サイトによるとこの報告書はトルコ、ヨルダン、英国、欧州、米国の治安当局に提供されていた。

 豪連邦警察はAFPに宛てた声明で、この内部文書の信ぴょう性についてのコメントを拒否。一方、インドネシアのエアアジア広報担当者は、報告書に登場するパイロットはすでに同社を退社していると述べた。(c)AFP