【7月9日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)は8日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-4、6-4、6-4のストレートで第9シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を退け、4強入りを決めた。

 世界ランキング1位で前回王者のジョコビッチは、わずか1時間49分で勝利を収め、四大大会(グランドスラム)通算では27回目、ウィンブルドンでは6年連続7度目となる準決勝進出を果たした。

 グランドスラム優勝8回のジョコビッチは10日、4度目の決勝進出をかけ、全仏オープンテニス(French Open 2015)覇者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を破ったリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)と対戦する。

 センターコートでの準々決勝に臨んだジョコビッチは、今大会ここまでで最高のプレーを披露した。ウイナー27本を決めた一方で、アンフォーストエラーはわずか12回に抑え、昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)王者チリッチにブレークチャンスを一度も与えなかった。

 ジョコビッチは前回大会でも準々決勝でチリッチと対戦しており、セットカウント1-2から逆転勝利を収めていたが、ウィンブルドンでの躍進を目指すチリッチの前に今回も立ちはだかった。ジョコビッチはこれで、チリッチとの通算対戦成績を13戦全勝としている。

 また今回の一戦は、ジョコビッチにとってATPツアー通算650勝目、そしてウィンブルドン通算50勝目と、2つの節目を迎えた試合となった。

 ジョコビッチは、「ケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)との4回戦はタフな5セットマッチになったけれど、今日はすごくいいパフォーマンスだった」と語っている。

「体調は出たとこ勝負という感じだった。いいプレーがしたいとは思っていたが、その通りになってくれた。作戦もうまくはまった」

「大会のクライマックスまで勝ち残ることを期待されるのは、トッププレーヤーの宿命だけれど、それでもここまで来られたことをうれしく思っている」

「もちろん、それが当たり前だとは思わないように気を付けている」

(c)AFP