【7月8日 AFP】2015ツール・ド・フランス(2015 Tour de France)は7日、第4ステージ(セランからカンブレー、223.5キロメートル)が行われ、独走でレースを制したエティックス・クイックステップ(Etixx-Quick Step)のトニー・マルティン(Tony Martin、ドイツ)が総合首位に浮上し、イエロージャージー(マイヨ・ジョーヌ)を手にした。

 世界選手権のタイムトライアルを3度制しているマルティンは、残り3.3キロメートルの地点で集団から抜け出して独走すると、最後はチーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)のヨーン・デーゲンコルプ(John Degenkolb、ドイツ)と、ティンコフ・サクソ(Tinkoff-Saxo)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)に3秒差をつけた。

 開幕からここまでマイヨ・ジョーヌに迫りながらも、第3ステージでは1秒差で届かなかったマルティンだが、このステージで2013年大会王者でスカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)を上回り、総合首位に浮上した。

 総合3位にはBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のティジェイ・ヴァン・ガーデレン(Tejay Van Garderen、米国)がつけている。

 現在30歳のマルティンは、第1ステージの個人タイムトライアルでBMCレーシングチームのローハン・デニス(Rohan Dennis、オーストラリア)に5秒差をつけられて以降、第3ステージまで総合2位の座に甘んじていた。

 第2ステージでは、4秒のボーナスタイムを獲得したトレック・ファクトリー・レーシング(Trek Factory Racing)のファビアン・カンチェラーラ(Fabian Cancellara、スイス)に3秒差、第3ステージは6秒のボーナスタイムを手にしたフルームに1秒差をつけられていた。

 しかし、大胆不敵なマルティンは、第4ステージで文句なしの結果を残すと、総合2位のフルームを12秒差、同3位のヴァン・ガーデレンを25秒差で突き放した。

 一方、総合優勝の候補に挙げられているフルーム、ティンコフ・サクソのアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)、アスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)、モビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)の4人は、25人の先頭集団の中でレースを終えた。(c)AFP