【7月6日 AFP】(一部更新、写真追加)欧州連合(EU)などから求められた財政緊縮策への賛否を問うため5日に投票が行われたギリシャの国民投票で、同国内務省は6日未明、反対が61.31%、賛成が38.69%との最終開票結果を発表した。投票率は62.5%だった。

 反対票は、半数の開票が済んだ5日夜の時点で61%となり、アレクシス・チプラス(Alexis Tsipras)首相は勝利を宣言。首都アテネ(Athens)では数千人が議会前にあるシンタグマ広場(Syntagma Square)に繰り出し、勝利を祝った。一方で債権団との交渉決裂はギリシャのユーロ圏からの離脱を引き起こす恐れがあるとの指摘もある。

 約半年前に就任した急進左派連合(SYRIZA)のチプラス首相は5日、フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領と会談し、国民投票の実施が発表されてから止まっていたギリシャ政府と債権団の交渉をどう再開させるか話し合った。

 ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相とフランスのオランド大統領は、ギリシャの国民投票の結果について、5日夜電話会談を行い、「ギリシャ国民による投票結果は尊重されなければならないことで一致した」。独政府報道官が明らかにした。

 独政府報道官によると、「ドイツ首相と仏大統領は、ユーロ圏首脳会談を7日に呼びかけることに賛成している」という。

 欧州委員会(European Commission)は5日、短い声明を出し、国民投票の結果を尊重すると表明し、ジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)欧州委員長、マリオ・ドラギ(Mario Draghi)欧州中央銀行(ECB)総裁、イェルン・デイセルブルム(Jeroen Dijsselbloem)ユーログループ議長が6日の朝に電話会議を行うと発表した。(c)AFP