【7月5日 AFP】またしても準優勝、またしても無念の惜敗。その結果が、リオネル・メッシ(Lionel Messi)とディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏の意地悪な対比を再び浮かび上がらせている。

 4日に行われたコパ・アメリカ(2015 Copa America)決勝で、PK戦の末チリに敗れたメッシは、またしても味わうことになった苦い敗戦にぼう然自失となっていた。

 メッシが主要大会の決勝で敗者になるのは、ここ1年で2度目。2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でも、アルゼンチンは延長戦の末ドイツに敗れ、優勝を逃している。

 メッシはコパ・アメリカの開幕前、「僕らの世代は、代表チームのタイトルに飢えている」と話していた。

「このチームには、何かを勝ち取る資格がある。W杯では、あと少しのところまで迫ったけど届かなかった。それだけに、この大会の優勝はものすごく大きな意味を持つ」

 しかしこの敗戦で、サッカー史を彩った最高の選手たちが名を連ねる名誉の殿堂に、メッシは入る資格があるのかとの議論が再燃することは間違いない。

 クラブレベルでは、メッシはFCバルセロナ(FC Barcelona)で過去10年にわたり、桁外れの実績を残してきた。そのため、メッシはすでにペレ(Pele)氏やマラドーナ氏と肩を並べたと考える人は多い。