なでしこ熊谷、米国とのW杯決勝は「リベンジ」
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【7月4日 AFP】女子サッカーW杯カナダ大会(FIFA Women's World Cup 2015)で連覇を目指す日本は、5日の決勝では「全開」の米国を相手に五輪決勝でのリベンジを目指す。
日本と米国が主要国際大会の決勝で対戦するのは、今大会が三度目となる。
ドイツ・フランクフルト(Frankfurt)で行われた前回大会の決勝は、米国が二度のリードを奪いながらもPK戦にもつれ込み、日本が劇的な優勝を飾っているが、翌2012年のロンドン五輪決勝では米国が2-1で雪辱を果たし、金メダルを獲得している。
この試合でゴールを決めた米国のアレックス・モーガン(Alex Morgan)、アビー・ワンバック(Abby Wambach)、日本の宮間あや(Aya Miyama)、澤穂希(Homare Sawa)を含め、両チームは前回大会の決勝でピッチに立った選手を数多くそろえている。
なでしこのDF熊谷紗希(Saki Kumagai)は、「4年前のドイツでの決勝では私たちが勝ち、2年前の五輪の決勝では私たちが負けているので、間違いなく両チームにとってリベンジマッチです。確かにリベンジなのですが、私たちは新たな気持ちで米国と対峙(たいじ)したいと思います。一番大切なことは、前半に失点しないことです。これがカギです」と語っている。
また、熊谷はもう一つのカギは米国のワンバックが握っているとしている。
「アビーには絶対的な高さがあり、とてもパワフルなので、私たちは彼女が流れを変えるような選手になることに注意を払わなければなりません。私たちはファーストタッチからチームとしてもアグレッシブにいかなければなりません」
米国は1991年、1999年大会に続く史上最多となる3度目のW杯制覇を目指しており、日本は2003年と2007年の大会で優勝したドイツに続くW杯連覇に挑む。
日本の悲願達成を信じる熊谷は、「4年前、いえ2年前と比べても全ての選手が成長しています。全員が成長と技術の向上を示す試合になると思います」と語っている。
一方、2011年大会の決勝でPKを外した3選手のうちの1人で、ロンドン五輪の決勝では2得点を挙げている米国のカーリー・ロイド(Carli Lloyd)は、世界ランク1位のドイツを2-0で下した準決勝で1得点1アシストを記録するなど、今大会で素晴らしいパフォーマンスを見せている。
「この試合に持っている全てを捧げたいです。個人的には決勝のための全ての準備は整っています。全力で踏めるように足はペダルにかかっています。私たちの自信は膨らんでいます。中国戦とドイツ戦で自信は大きくなり、今は何も後悔することはありません。全開で行きます」
「私たちは何が懸かっているのかを理解しているので、ベストを尽くさなければなりません。困難を乗り越えられるよう脚をフレッシュな状態にし、体調を整えるよう努めてきました」
(c)AFP/Emmeline MOORE