【7月4日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は3日、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の財務規定違反があったとしてマンチェスター・シティ(Manchester City)とパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に科していた制裁を解除した。これにより両クラブは、財政上の制約から解放された状態で移籍市場に参入することになる。

 PSGのナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長は制裁解除を認めたものの、「無制限の」予算は存在せず、精査して新たな選手を獲得するとしているが、一方のシティは巨額を投じる姿勢を見せている。

 シティの主なターゲットは、昨季ドイツ・ブンデスリーガ1部を2位で終えたVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に所属するベルギー代表のケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)、ユベントス(Juventus)に所属するフランス代表のMFポール・ポグバ(Paul Pogba)、リバプール(Liverpool FC)に所属するイングランド代表のFWラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)とされている。

 リーグ優勝のタイトルを失うなど、昨季無冠に終わっているシティは、3選手の獲得に1億5000万ポンド(約286億円)を費やすものと見られている。

 中東の企業が所有するPSGとシティは、クラブの財政健全化を目指すFFPの財務規定違反があったとして、ミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長率いるUEFAから最初の標的にされ制裁を受けていた。

 制裁により両クラブには巨額の罰金が科され、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)で登録選手数を21人に制限する処分を受けていた。

 PSGのケライフィ会長はクラブのウェブサイトで、「今回の建設的でフェアな決定が下され喜んでいる。この決定によりクラブは発展に向けた動きを再開することが認められた。今われわれは6月9日に始まった移籍市場で動くことができる」と発表している。

 制裁を解除したものの、UEFAはクラブに決算書の提出を求めており、ケライフィ会長は、「クラブの成長のためにこれまで常にそうであったように、十分に吟味した選手に投資する。無制限の予算というものは存在しない」としている。

 制裁下にあった昨季のPSGは、リーグ優勝こそ果たしたものの移籍市場に6000万ユーロ(約82億円)以上を費やすことが認められず、登録選手数を21人に制限されたチャンピオンズリーグでは準々決勝で優勝したFCバルセロナ(FC Barcelona)に敗れている。(c)AFP/Yann BERNAL