【6月30日 AFP】(一部更新)インドネシア・スマトラ(Sumatra)島で30日、空軍の輸送機が離陸直後に住宅街に墜落、爆発・炎上した。同国空軍によると、同機には113人が搭乗していたが、全員が死亡したとみられている。

 墜落したのは輸送機C130ハーキュリーズ(Hercules)で、現場は北スマトラ(North Sumatra)州の州都メダン(Medan)。空軍幹部はAFPに対し、同機には乗員12人のほかに101人が搭乗していたと説明。「生存者はいない」との見解を示した。これまでに49人の遺体が収容されたという。

 近所に住む若者は「空港の方角から飛んで来るのが見えたが、その時にはもう傾いていた。煙が出ているのも見えた」と語った。輸送機が墜落した一帯は建設されたばかりの住宅街で、すでに入居している人がいるかどうか分からないという。

 軍報道官によれば、墜落機はメダンから兵たん物資を輸送するため現地時間午後0時8分(日本時間午後2時8分)に空軍基地を離陸したが、約2分後に基地から5キロの地点で墜落した。(c)AFP