【6月30日 AFP】英ロンドン(London)で開催されているテニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)では、国内におけるテロ警戒レベルに合わせ、会場での警備を強化している。

 オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet ClubAELTC)では、観客が入場する際に手荷物検査が行われ、コート内外で警察官の姿があちらこちらで見られる。

 英当局は、26日にチュニジアのビーチリゾートで発生した襲撃事件で、2005年のロンドン同時爆破テロ以降では最も多い犠牲者を出したことを受け、今大会でも警戒を強めている。

 英国では、2004年8月にテロ警戒レベルが5段階で2番目に高い「シビア」に引き上げられており、事件発生のリスクが高いとされている。

 ロンドン南西部の特別区を管轄する地元警察は、「ウィンブルドン選手権は、この地域の恒例行事であり、英国の一大スポーツイベントです」と述べた。

「これまでの運営計画を参考にしながら、2015年のウィンブルドン選手権の安全を確保するために必要な修正を施しました」

「今大会では、現在の警戒レベルに見合った警備が行われます」

 警察は、周辺地域のパトロールにあたる警察官の数を増やしたほか、道路の封鎖を行うことに加えて、「事件勃発の際にすぐさま出動できる機動隊」を配置しているという。(c)AFP