ジョコビッチ、フェデラー下し3度目のウィンブルドン制覇
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【7月13日 AFP】(記事更新)テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)は12日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が7-6、6-7、6-4、6-3で第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を下し、優勝を飾った。
大会連覇を狙ったジョコビッチは、大会最多8度目の優勝を目指したフェデラーを撃破し、自身3度目の優勝を飾った。
ジョコビッチは、6月の全仏オープンテニス(French Open 2015)決勝でスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に敗れて唯一四大大会(グランドスラム)で獲得できていないタイトルを逃したが、1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)に続いての優勝で、悔しさを洗い流した。
一方、33歳のフェデラーはオープン化以降では最年長となる優勝を逃し、苦々しい最後を迎えることになった。グランドスラム通算17度の優勝を誇るフェデラーは、ここ3年間メジャータイトルから遠ざかっている。
昨年大会決勝の再戦は両者通算40回目、グランドスラムでは12回目の対戦となった。グランドスラム決勝進出はフェデラーが26回目、ジョコビッチは17回目だった。
第1セットでフェデラーはブレークを奪いゲームカウント4-2とリードを奪ったものの、ジョコビッチは直後にブレークバック。フェデラーは今大会94度目のサービスゲームで、わずか2度目のブレークを許した。
第12ゲームでフェデラーが2度のセットポイントをふいにすると、ジョコビッチはこれに乗じてタイブレークでは6連続ポイントを記録し、先手を奪った。
第1セットでジョコビッチがアンフォーストエラーをわずか3つに抑えたことが、常に接戦となるこの戦いのカギになった。フェデラーは、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)と対戦した準決勝で犯した数と同じ11本のアンフォーストエラーを記録した。
第2セットに入り、フェデラーは第5ゲームと第11ゲームでのブレークポイントを生かせなかったが、第10ゲームでは最初のセットポイントを防いだ。これで長い長いタイブレークに持ち込んだフェデラーはジョコビッチのセットポイントを6回しのぐと、自身2度目のセットポイントでこのセットをものにした。
タイブレークカウントで12-10となったこのセットは、ウィンブルドン決勝では、65分を要した2000年大会のパット・ラフター(Pat Rafter)対ピート・サンプラス(Pete Sampras)戦以降では最長となった。
しかし、ジョコビッチは素早く立ち直り第3セットでブレークを奪い2-1とリードすると、3-2となった時点で試合は20分間の雨天中断を挟んだ。その後、世界ランク1位のジョコビッチはアンフォーストエラーをわずか2つに抑え、このセットを奪取。
第4セットでも再びブレークを奪ったジョコビッチはリードを手にし、試合が3時間を迎えようとする中、フォアハンドのショットを打ち込んでタイトルを引き寄せた。
ジョコビッチは例年通りにセンターコートの芝をちぎって食べ、優勝を喜んだ。(c)AFP