【6月29日 AFP】米フロリダ(Florida)州ケープカナベラル(Cape Canaveral)から28日に打ち上げられた米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)のロケットが、打ち上げ後3分足らずで爆発した。

 無人物資補給船「ドラゴン(Dragon)」を載せた「ファルコン9(Falcon 9)」ロケットは、現地時間28日午前10時21分(日本時間同日午後11時21分)、晴れて澄み渡った空へ打ち上げられた。スペースXにとって7度目の物資補給任務だった。

 だが、打ち上げから2分19秒後にロケットとの通信が途絶えた。スペースXのストリーミング放送(ウェブキャスト)と米航空宇宙局(NASA)のテレビには、数秒間、巨大な煙のうねりがもうもうと噴き出し、青空を背景にロケットの破片が紙吹雪のように落ちていく様子が映し出された。

 その後、スペースXのイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)はツイッター(Twitter)に、事故は、液体酸素タンク内の過剰圧力に関連しているようだと投稿した。

 国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に向かう米露の物資補給船が事故を起こしたのはこの1年足らずの間に3度目で、ISS滞在中の飛行士たちへの食料と物資の補給に新たな懸念を引き起こしている。

 NASAのチャールズ・ボールデン(Charles Bolden)長官は、打ち上げ失敗は残念だったが、ISSには今後数か月分の十分な物資があり、ロシアの補給船が7月3日に、日本の無人宇宙ステーション補給機(H-II Transfer VehicleHTV)が8月に打ち上げられる予定になっていると述べた。(c)AFP/Kerry SHERIDAN