【6月25日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は24日、米国人実業家トニー・レスラー(Tony Ressler)氏が率いるグループのアトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)買収を承認した。

 ホークスは昨年、元共同オーナーのブルース・レブンソン(Bruce Levenson)氏が、2012年に自身が送った電子メールの中で、黒人ファンが白人ファンを遠ざけているという人種差別的な表現をしていたことが発覚したため、チームを売却することになった。

 ホークスではさらに、レブンソン氏に対する調査で、ゼネラルマネジャー(GM)のダニー・フェリー(Danny Ferry)氏も人種差別的な発言を行っていたことが明らかになっていた。

 調査報告書によると、フェリー氏は録音されていた電話会議の中で、英国出身選手のルオル・デン(Luol Deng)に対し、人種差別的な発言をしていたとされており、同GMは22日に辞任している。

 NBAでは以前にも、人種差別発言をしたとして、当時ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)のオーナーを勤めていたドナルド・スターリング(Donald Sterling)氏を永久追放にしている。

 レスラー氏はスターリング氏が永久追放になった際にも、クリッパーズの買収に動いていたが、チームは最終的にスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏に売却された。

 報道によると、レスラー氏が率いるグループは、ホークスを総額8億5000万ドル(約1053億円)で買収した。そして新しいオーナーグループには、オールスターに7回選出された実績を持つ元NBA選手のグラント・ヒル(Grant Hill)氏も含まれている。

 14-15シーズンのホークスは、レギュラーシーズンで球団新記録となる60勝を記録し、イースタンカンファレンスを首位で終えた。しかし、迎えたプレーオフでは、カンファレンス決勝でクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)の前に敗退している。

 NBAのアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーは、「理事会がトニー・レスラー氏によるアトランタ・ホークス買収を承認したことについて満足している」とコメントした。

「トニーを中心とする経験豊かなオーナーグループは、球団やチーム、ファンに多大なエネルギーと情熱を与えてくれるだろう。そして、アトランタ地域に貢献することで、ファンは恩恵を受けるはずだ」

(c)AFP