【6月24日 AFP】アフリカ勢としては史上初めて、自転車ロードレースのツール・ド・フランス(Tour de France)参戦を果たす南アフリカのMTNクベカ(MTN-Qhubeka)が23日、アフリカ大陸出身選手5人を含む大会出場メンバー9人を発表した。

 出場メンバーに入ったアフリカ大陸出身選手の5人中4人は、ツール・ド・フランスの前哨戦に位置付けられているクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(Criterium du Dauphine 2015)に参戦しており、エリトリア出身のダニエル・テクレハイマノット(Daniel Teklehaimanot)は山岳賞を獲得している。

 もう一人のエリトリア出身で、上り坂を得意とする21歳のメルハウィ・クドゥス(Merhawi Kudus)は、クリテリウムには参戦しなかったものの、9人目の選手としてツール出場メンバー入りを果たした。

 そして残りの3人は全員南アフリカ出身で、ジャック・ヤンセ・ファン・レンスブルク(Jacques Janse van Rensburg)とレイナルト・ヤンセ・ファン・レンスブルク(Reinardt Janse van Rensburg)、そして南アフリカ王者のルイ・メインティス(Louis Meintjes)が選ばれている。

 5人のアフリカ大陸出身選手は、自動車ロードレースにおける世界最高峰の大会に今回初めて参戦する。

 MTNクベカに所属するそのほかのメンバーには、かつてスカイ(Sky Pro Cycling)に所属し、グランツール(三大ツール)でステージ優勝3回の実績を持つタイラー・ファラー(Tyler Farrar、米国)や、2011年大会でステージ2勝を挙げたエドヴァルド・ボアッソン(Edvald Boasson Hagen、ノルウェー)がいる。

 チームマネジャーを務めるブライアン・スミス(Brian Smith)氏は、「われわれの目標はステージ優勝1回と、一度でもいいからジャージーを着ることだ」とコメントしている。(c)AFP