【6月23日 AFP】経営破たんしたイタリア・セリエAのパルマ(Parma FC)は22日、最終期限の同日14時までに破産管財人が買い手からの申し出を受けるに至らず、アマチュアリーグのセリエDに所属することが決まった。

 UEFAカップ(UEFA Cup、現ヨーロッパリーグ)元王者のパルマは公式ウェブサイトで声明を発表し、「破産管財人は債権者に対して、クラブ買収の申し出がなかったことを報告した」と述べた。

 1996-97シーズンには国内リーグで優勝争いを演じるなど栄光の歴史を刻んできたパルマだったが、2014-15シーズンをリーグ最下位で終えると、アマチュアのトップリーグとなるセリエDにも転落するという、まさに急転直下の事態に直面している。

 この結果、パルマの所属選手たちは自由契約となり、他のプロクラブへの移籍が可能となる。

 パルマのロベルト・ドナドニ(Roberto Donadoni)監督をはじめ選手や多くの職員たちは、資金難に見舞われたクラブから、昨季はほとんど給与が支払われない状況だった。

 ドナトニ監督は、伊メディアのトゥットメルカート(Tuttomercato)の電子版で、「深く失望している。今はそれしか言えず、まだ実感はない。この街もファンも、こんな仕打ちを受けるべきではない」とコメントしている。(c)AFP