【6月20日 AFP】イタリア・セリエA、ユベントス(Juventus)のマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督が、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のFWマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)の獲得を認めた。

 カルロス・テベス(Carlos Tevez)のボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)への移籍がささやかれる中、ユベントスがマンジュキッチと4年契約で合意に達したと報じられていた。

 そんな中、アレグリ監督は伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「マンジュキッチと契約した。われわれの望んでいた選手だ。素晴らしい選手で、彼がここにいることは非常にうれしい」と、契約が結ばれたことを明かした。移籍が正式に発表されれば、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との獲得競争に終止符が打たれることになる。

 29歳のマンジュキッチは昨年、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)からアトレティコに加入し、4年契約を結んでいた。

 欧州でもトップクラスのFWであるクロアチア代表は、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督とのプレースタイルについての問題でバイエルンを後にしたが、アトレティコでもディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督を納得させるには至らなかった。

 アルバロ・モラタ(Alvaro Morata)やASモナコ(AS Monaco)への移籍がうわさされるフェルナンド・ジョレンテ(Fernando Llorente)に加え、新加入のシモーネ・ザザ(Simone Zaza)やパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)を前線に加えたアレグリ監督は、マンジュキッチがすぐさまチームに溶け込むと考えている。それでも指揮官は、どの選手もテベスの穴を埋めるわけではないと言う。

「マンジュキッチはどこのリーグでも点を取っていて、素晴らしいキャラクターを持っている代表選手だ。やってくれるだろう。テベスの後任を据えなければならないというわけではない」

 ユベントスはすでにレアル・マドリード(Real Madrid)からサミ・ケディラ(Sami Khedira)を自由移籍で獲得しており、クラブが掲げる「世界のサッカー界で最強のMF陣」の強化を目指している。

 MFのポール・ポグバ(Paul Pogba)にはFCバルセロナ(FC Barcelona)やレアル、マンチェスター・シティ(Manchester City)、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)といったクラブが興味を示しているものの、アレグリ監督は同選手が少なくともあと1シーズンはチームにとどまると予期している。

「チームとしてはポグバを売却する必要はない。だが、それもポグバがどのようにしたいかで変わってくる」

 ポグバが移籍を志願することはあるかと問われた監督は、「現段階では、ノーだ。話し合って、彼は残留に満足している。彼は若い。成長できるユベントスのようなクラブにいるべきだ」

(c)AFP