【6月18日 AFP】ドイツ連邦裁判所は17日、公判中に担当判事が携帯電話からベビーシッターに私用メールを送っていたとして、1件の裁判のやり直しを命じた。

 調査によると、問題の公判はドイツ西部フランクフルト(Frankfurt)の地方裁判所で、ナイフによる傷害事件で男2人が起訴されたもの。公判を担当していた女性判事は、目撃者が証言をしている10分間に携帯電話を数回チェックし、公判が予想以上に長引いているという理由でベビーシッターにメールを2回送っていたという。

 連邦裁判所は「携帯電話とインターネットが見境なく利用される時代とはいえ、判事たる者は裁判に細心の注意を払わなければならない」との見解を発表。被告2人に対する有罪判決を無効とし、裁判のやり直しを命じた。(c)AFP