【6月17日 AFP】(一部更新)チリで開催中のサッカー南米選手権コパ・アメリカ(2015 Copa America)に出場している同国代表アルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)が16日、首都サンティアゴ(Santiago)郊外で交通事故を起こし、飲酒運転の疑いで逮捕された。警察当局が発表した。

 警察当局によると、フェラーリ(Ferrari)に乗っていたビダルは事故で「軽傷」を負い、同乗していた妻も「比較的深刻なけが」をしたという。国内メディアは、ビダルは妻とカジノから帰宅する際に事故に遭ったと報じている。

 ビダルが運転していたフェラーリのフロント部分は大破。当局によると、ビダルの車は少なくとも他の一台の車に衝突したという。

 軍警察のリカルド・ゴンサレス(Ricardo Gonzalez)大佐は記者団に対し、「酒気帯び運転をしていたため、(ビダルを)拘束した」としたものの、血中アルコール濃度に関しては明かしていない。

 ビダルは動画共有サイトのユーチューブ(YouTube)で短いビデオメッセージを投稿し、ファンを安心させようと試みた。

「今日、交通事故に遭った。僕のせいじゃない。僕は元気で、妻も大丈夫だ。ありがとう」

 イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に所属するビダルは、チリ代表のスター選手で、大会制覇を目指すチームのかぎを握っている。

 11日に行われたエクアドルとの開幕戦ではPKで得点を挙げたビダルは、15日のメキシコ戦では2得点を記録して現在は大会の得点王となっている。

 チリ代表がビダルを処分するか否かは、現段階では明らかになっていない。(c)AFP