【6月17日 AFP】国際労働機関(International Labour OrganizationILO)は16日、中東カタールの国営航空会社カタール航空に対して、妊娠した客室乗務員の解雇を認めている同社の契約内容は差別的として、この条項を廃棄するよう要請した。

 国連(UN)の専門機関であるILOはまた、女性の客室乗務員が自身の父親か兄弟、夫のみに仕事の送り迎えをしてもらうことを許可している同社の規定も非難している。

 ILOは、国際運輸労連(International Transport Workers' FederationITF)と国際労働組合総連合(International Trade Union ConfederationITUC)からカタール航空に関して訴えを受け、同社の就業規則を調査していた。

 ILOは、カタール航空の規定は、1958年にILOによって採択された(雇用及び職業についての)差別待遇に関する条約に違反していると主張。この条約は170か国以上が批准している。

 ILOはカタール政府に対しても、カタール航空の乗務員は結婚する際には社の事前許可を得なければならないとする条項について問い合わせたが、カタール航空側はこの条項は既に削除したと回答している。(c)AFP