【6月15日 AFP】イラク北部でイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が行った自爆攻撃に参加し、英国史上最年少の自爆犯となったとされる少年の両親が、IS指導部を「汚れ仕事を自分でこなせないほどの臆病者」だと非難する声明を発表した。

 タルハ・アスマル(Talha Asmal)さん(17)は今年4月、同い年の友人ハッサン・ムンシ(Hassan Munshi)さんと共にシリアへ渡ったとみられている。ISは13日、イラク北部にある石油精製施設への攻撃で使われた爆発物を積んだ車4台のうち1台をアスマルさんが運転していたと発表した。

 アスマルさんの両親は声明で、ISが息子の「無垢さともろさ」につけこんだと非難。「もし報道が事実だとすると、タルハは、汚れ仕事を自分でこなせないほどの臆病者の、いわゆるISIS(ISの別称)の訓練係と指導者らの命令によって死に至った。私たちは皆、当然ながらとてつもない打撃を受け、私たちに降りかかってきたとみられる言い表せないほどの悲劇によって打ちひしがれている」と話した。

 アスマルさんは3月31日、英マンチェスター(Manchester)からトルコ南西部のダラマン(Dalaman)に向かう飛行機に搭乗したとみられている。

 2人の少年はともにイングランド(England)北部の町デューズベリー(Dewsbury)出身。同町は、2005年7月7日、英ロンドン(London)で地下鉄列車3台とバス1台が爆破され、52人が死亡した自爆テロ事件の実行犯4人の主犯格であるモハメド・サディク・カーン(Mohammad Sidique Khan)容疑者の出身地でもある。(c)AFP