【6月15日 AFP】独大衆紙ビルト(Bild)は14日、ドイツの下院が狙われた先月のサイバー攻撃で、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相のコンピューターが被害を受けていたと報じた。サイバー攻撃は当初考えられていたより規模が大きく、ドイツ下院は対処に追われていると同紙は伝えている。

 メルケル首相の下院事務所のコンピューターの1台が「感染」した。このコンピューターは正体を偽ってコンピューターに侵入してデータの消去や外部流出などを起こす「トロイの木馬(Trojan Horse)」と呼ばれるタイプのプログラムが発見されたうちの1台だという。同紙によると、12日に下院のコンピューター5台でトロイの木馬のプログラムが見つかった。このサイバー攻撃が誰の仕業かは明らかになっていない。

 メルケル首相の公式サイトは、政府および下院のサイトともに1月にブロックされ、親露派集団が犯行声明を出していた。(c)AFP