【6月14日 AFP】クロアチアサッカー連盟(HNS)は13日、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)予選のイタリア戦が行われたスタジアムのピッチ上に、かぎ十字が出現したことを謝罪した。HNSはこれを「明らかな妨害行為」とし、警察に届け出ている。

 欧州サッカー連盟(UEFA)は、3月に行われた同予選のノルウェー戦でサポーターに暴力行為や人種差別行為があったとして、クロアチアに今回のホームでのイタリア戦を無観客で行うよう制裁を科していたが、試合が行われたハイデュク・スプリト(Hajduk Split)の本拠地ポリュド・スタジアム(Poljud Stadium)のピッチ上には、かぎ十字が明らかに見て取れた。

 かぎ十字の形に芝が刈られていたのか、あるいは塗られていたのか定かではないが、グラウンドキーパーはハーフタイムにこの紋章を懸命に消し去ろうとしていた。

 HNSの広報担当は、「芝のナチスのシンボルについて、試合をご覧になった方、イタリアからの来賓、そして両チームの選手に謝罪します」と、声明を発表した。

 声明によると、キックオフ時にかぎ十字が見えるように、その48時間から24時間前に化学薬品が使われたのではないかという。

 UEFAは審判からのマッチレポートと連盟の代表団の報告書を受け取った後、調査を行うか判断するとしている。(c)AFP