【6月13日 AFP】リビアの首都トリポリ(Tripoli)で12日、武装集団がチュニジア領事館を襲撃し、領事館職員10人が誘拐された。チュニジア外務省が声明で発表した。

 チュニジア政府はこの事件を受け、危機対策組織を設置。現地のAFP特派員によると、同領事館周辺は治安部隊によって封鎖され、メディア関係者は立ち入りを禁止され、写真を撮ることも禁止された。

 リビアでは、独裁者として君臨したムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の失脚、殺害につながり、多数の死者を出した2011年の政変後、暫定議会と制憲議会が並立するなど、混迷が続いている他、武装勢力が政治への影響力と石油利益を狙って戦闘を繰り広げている。

 誘拐された職員がどこに連れていかれたかは分かっておらず、チュニジア政府はリビア政府や北アフリカ地域、国際社会と連携しながら事件の動向を追い、職員の1日も早い解放を目指していると述べた。(c)AFP