【6月22日 AFP】女子サッカーW杯カナダ大会(FIFA Women's World Cup 2015)は21日、決勝トーナメント1回戦の試合が行われ、オーストラリアが1-0でブラジルを下し、準々決勝に進出した。

 風雨の中、モンクトン(Moncton)で行われた一戦の後半35分、途中出場した23歳のキア・サイモン(Kyah Simon)が、リサ・デバンナ(Lisa De Vanna)のシュートが防がれたこぼれ球を押し込み、年間最優秀女子選手に5回選出されているマルタ(Marta)らを擁する2007年大会準優勝のブラジルを退けた。

 サイモンのグループリーグのナイジェリア戦での2得点に続くゴールは、ブラジルの今大会初失点となった。

 オーストラリアのアレン・スタイチッチ(Alen Stajcic)監督は、「サッカー大国を相手にしてのこの勝利を表す言葉は、爽快だ。ブラジルにはいくつもチャンスがあったと思うが、われわれはふさわしい勝利を手にした」とW杯決勝トーナメントでの初勝利を喜んだ。

 日本とオランダの勝者が、エドモントン(Edmonton)で行われる準々決勝でオーストラリアと対戦する。

 オーストラリアは3大会連続の準々決勝進出を決めているが、今大会から参加国が24か国となり初めて16強同士による対戦が行われている。これまでオーストラリアは決勝トーナメントで勝利したことはなかった。(c)AFP