【6月13日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は12日、各地で予選が行われ、グループHのクロアチアとイタリアは1-1で引き分けた。

 無観客で行われた試合は、前半11分にマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)のゴールでクロアチアが先制したが、イタリアは同36分にアントニオ・カンドレーヴァ(Antonio Candreva)のPKで追いつくと、その後は両チームともに得点を挙げることができなかった。

 なお、イタリアのGKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は、負傷によりハーフタイムで途中交代している。

 この結果、クロアチアはイタリアとの勝ち点差2を維持し、グループHの首位を守ったが、2か月前にクロアチアサッカー連盟(HNS)のダヴォル・シュケル(Davor Suker)会長が認めたように、サポーターの不適切な行為によりクロアチアは「勝ち点の剥奪や大会からの追放」といったさらなる制裁を受ける可能性があり、予断を許さない状況となっている。

 欧州サッカー連盟(UEFA)は、3月に行われた同予選のノルウェー戦でサポーターに暴力行為や人種差別行為があったとして、クロアチアに今回のホームでのイタリア戦を無観客で行うよう制裁を科した。

 クロアチアのサポーターは、11月に敵地で行われたイタリア戦(1-1)でも暴力事件を起こし、発煙筒の投げ込みにより試合が一時中断するなど、問題を起こしていた。

 同日の試合でグループ3位のノルウェーがアゼルバイジャンと0-0で引き分けたことにより、イタリアもノルウェーと勝ち点差2の2位を堅持している。(c)AFP