【6月12日 AFP】欧州議会(European Parliament)は11日、国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長の即時辞任を求める決議を採択した。これに対しブラッター会長はこの決議を拒絶した。

 大規模な汚職問題に揺れるFIFAのブラッター会長は、先月末に開かれた総会で再選されたばかりにもかかわらず、今月2日に辞意を表明。ただし新会長が選出されるまでは引き続き会長の任を負う考えで、実際の辞任は年末まで持ち越される可能性もある。

 欧州議会はフランス・ストラスブール(Strasbourg)で行われた挙手による採決で、圧倒的多数で同決議を採択。ブラッター会長の即時辞任に加え、暫定会長による改革の着手を要求した。

 FIFA報道官は、「周知の通り、会長は再選された後、FIFAをめぐる異例の事態を受けて、次の会長を選出する臨時総会で辞任する意向を示している」として、「FIFAは欧州議会の決議に困惑している」と述べた。「ブラッター会長は自らが開催を求めているこの臨時総会で、不可欠な改革案の承認と新会長の選出が確実に行われるよう集中している」

 この注目の臨時総会の日程は、来月20日にスイス・チューリヒ(Zurich)で理事会を開いて決定することになっている。(c)AFP