【6月11日 AFP】スポーツ市場調査会社レピュコム(Repucom)が11日に発行した研究報告書の中で、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)でプレーするクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、世界の80パーセント以上の人たちに認知されていると評価され、世界で最も市場価値の高い欧州サッカー選手の地位を維持した。

 レピュコム社が最新の報告書で発表した欧州サッカー選手のトップ10の中で、30歳のロナウドはイングランド代表のウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)、スペイン代表のアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)を抑えてトップになった。

 4位にはロビン・ファン・ペルシー(Robin Van Persie)、5位にはアリエン・ロッベン(Arjen Robben)のオランダ代表が続き、6位にはイタリア代表のアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)が名を連ねている。

 レピュコム社の調査によると、ポルトガル代表でスーパースターのロナウドについては、世界の83パーセント(男性は85パーセント、女性は80パーセント)が認識しており、「世界市場を総合して、ロナウドは欧州の選手で誰よりも知られた存在だ」としている。

 ロナウドはスポンサーからの年間収入が推定3000万ユーロ(約41億7000万円)から3500万ユーロ(約48億6000万円)に上るとされている。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するルーニーは、世界で54パーセントの認知度を記録し、スポンサーからの年間収入は450万ユーロ(約6億2600万円)から500万ユーロ(約6億9000万円)と推測されている。

 また、イニエスタは48パーセントの認知度で200万ユーロ(約2億8000万円)から250万ユーロ(約3億5000万円)のスポンサー収入があるとみられている。

 アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、英国、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、ロシア、スペイン、そして米国の13か国、約6500人を対象に行った認識調査によると、ファン・ペルシーとロッベンはともに46パーセント、ピルロは41パーセントに知られているという結果が出た。

 そのほかでは、ドイツ代表のメスト・エジル(Mesut Ozil)が7位、マリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)が8位に入り、ウェールズ代表のギャレス・ベイル(Gareth Bale)が9位、ベルギー代表のエデン・アザール(Eden Hazard)が10位となっている。

 世界的な認知度は高くないものの、エジルとゲッツェ、そしてベイルの3人は、いずれも高額なスポンサー収入を手にしている。

 ベイルの年間スポンサー収入は500万ユーロから600万ユーロ(約8億3000万円)でルーニーを上回るとみられ、エジルは400万ユーロから500万ユーロ、ゲッツェは300万ユーロ(約4億円)から350万ユーロ(約4億8000万円)とされている。

 その一方で、トップ10入りした選手の中で最も信頼度が高いとされる選手はイニエスタという結果が出ており、調査対象の71パーセントから支持を得た。ファン・ペルシーとゲッツェは70パーセントで2位となり、ロナウドは67パーセント、ルーニーは62パーセントとなっている。

 レピュコム社はまた、仮に母国アルゼンチンで99パーセントの認知度を誇るリオネル・メッシ(Lionel Messi)が欧州選手のリストに名を連ねた場合、74パーセントの認知度でロナウドを下回るとしている。(c)AFP