【6月9日 AFP】米アップル(Apple)は8日、世界開発者会議(WWDC)で新たな定額音楽配信サービス「Apple Music(アップルミュージック)」を発表した。ユーザーはストリーミング方式で楽曲を楽しめる他、プレイリストの利用も可能となっている。ファンとアーティストとをつなぐ機能もあるという。30日から世界100か国で開始予定。

 月額利用料は9.99ドル(約1240円)。6人まで利用できる家族向けプランは14.99ドル(約1870円)に設定された。当座は、アップル製品での利用に限られるが、今年後半からは「アンドロイド(Android)」搭載端末でも利用可能になるという。

 スタートする新サービスには、ラジオ局「ビーツ1(Beats 1)」や、ユーザーが好みのプレイリストや個々の楽曲を見つけるためのツール、さらには、音楽関連のSNSなどもある。このSNSでは、利用者がコメントを投稿したり、マテリアルをシェアしたりすることも可能になるという。

 アップルは他方、腕時計型端末「Apple Watch(アップルウオッチ)」やスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」、タブレット端末「iPad(アイパッド)」、その他製品にするソフトウェアのアップデートも発表した。

 アップルウォッチの新OS「WatchOS 2(ウォッチOS 2)」では、好きな写真を時計の文字盤に設定したり、デジタルタッチでイラストを描いたりすることができるようになった。カレンダー機能にも変更があったようだ。

 また、新たなMacOSについては「エル・キャピタン(El Capitan)」と命名されたことも明らかにしている。(c)AFP/Glenn CHAPMAN