【6月15日 AFP】ブラジルでファベーラと呼ばれる貧困地区で、ごみ捨て場から緑あふれる庭園に変身した「シティエ・エコロジカル・パーク(Sitie Ecological Park)」が4月、持続可能な都市開発・再生事業に贈られる国連環境計画(UNEP)の「SEED賞(SEED Award)」を受賞した。

 打楽器奏者のマウロ・キンタニーニャ(Mauro Quintanilha)さん(55)ら有志が、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)ビジガウ(Vidigal)のスラム街の一角にあった計16トンのごみの山や犬の死がいを片付け、約10年かけて古タイヤで階段を作り、自転車のリムを手すりにし、便器を植木鉢に変えて、鳥やチョウが飛びまわる庭園に生まれ変わらせた。昔、麻薬の運び屋の逃げ道だった場所は今や、リオの象徴であるビーチを眺めるスポットとなっている。(c)AFP