【6月8日 AFP】ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)のパウリスタ通り(Paulista Avenue)で7日、毎年恒例のLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の祭典「ゲイ・プライド・パレード(Gay Pride Parade)」が開催された。この種のイベントとしては世界最大で、主催者側は200万人の参加を見込んでいる。

 パレードでは約20台の山車と大勢のダンサーが街を練り歩き、虹色の旗や傘を持つ参加者もいれば、「異性装者であることは誇り」と書かれた大きな横断幕をかかげる参加者もいた。

 このような大規模なイベントを開催するブラジルだが、性的指向を理由とした差別や暴力事件は後を絶たない。ジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領は、同性愛嫌悪的またはトランスジェンダー嫌悪的な襲撃を違法とする動きを支持すると約束したが、キリスト教福音派(Evangelical Christian)の右派政治家は反対しており、その支持者の一部は同日、カウンターパレードを実施した。(c)AFP