【6月8日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2015)は7日、男子シングルス決勝が行われ、大会第8シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は4-6、6-4、6-3、6-4で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を退け、ここ25年で最年長の王者になった。

 30歳のワウリンカは、2014年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)に次ぐ、2度目の四大大会(グランドスラム)制覇を果たした。

 世界ランク1位のジョコビッチにとっては、男子シングルスで史上8人目となる生涯グランドスラムの達成をまたしても逃したことになり、全仏オープンでは、ここ4大会で3回決勝に進んでいるものの、一度も戴冠を味わっていない。

 ワウリンカは、1990年のアンドレス・ゴメス(Andres Gomez)氏以来、最年長で男子シングルス優勝を飾り、ジョコビッチとの21度目の対戦で、ようやく4勝目を挙げた。

「信じられないけど、ようやく実現した」と話したワウリンカは、決勝で60本のウイナーを決めている。

「人生で最高の試合だった。でも、ノバクはブラボーだった。彼との試合は最高のチャレンジで、最も大きなものだ」

「僕にとっては特別な瞬間だよ」

 この結果、ジョコビッチは直近の公式戦44試合で3つめの黒星を喫したと同時に、連勝も28で止まった。また、グランドスラムで通算16度目の決勝に進出したが、8度目となる準優勝に終わっている。

 試合後に涙を浮かべたジョコビッチは、「今話すのはつらい」とすると、「スタンには、よくやったと言いたい。彼は素晴らしいハートの持ち主で、とても尊敬している。勝者にふさわしい選手だ」とコメントした。

「でも、来年も戻ってきて、また挑戦するということを、ここで言いたい」