■ベッテルに降格処分

 ハミルトンは、今季7戦のうち6つでポールポジションを獲得しており、初優勝した2007年を含め、カナダGPでは4度目、F1通算では44度目のポールを手にした。

 また、年間優勝4回を誇るセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)の45回という記録には、あと1つまで迫っている。しかしそのベッテルは、予選1回目でマシンのエネルギー回生システムに問題があることを知らされると、16番手に終わり、2回目に進むことなく姿を消した。

 ベッテルは、赤旗が振られている最中に他車を追い抜いたとして、5グリッドの降格処分も科されている。

 英国放送協会(BBC)のインタビューで、放送禁止用語を連発するなど憤りをあらわにしていたベッテルだが、後に「1周目でパワーが出ないことに気付いた。直すために最善を尽くしたけど、できなかった」と説明している。

「エンジンではなく、電気系統の問題だったようだ」

 マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のジェンソン・バトン(Jenson Button)は、エンジンの問題で予選を欠場した。(c)AFP