【6月6日 AFP】総選挙を7日に控えたトルコ南東部で5日、クルド系政党の国民民主主義党(HDP)の集会で2件の爆発が連続して起き、2人が死亡、100人以上が負傷した。

 連続爆発が起きたのは、激しい選挙戦の中、度重なる攻撃の対象となっているHDPの集会が行われていた南東部ディヤルバクル(Diyarbakir)。

 半国営のアナトリア(Anatolia)通信によると、少数派のクルド人の多くが暮らす南東部の諸問題で頻繁に政府を代表しているメフディ・エケル(Mehdi Eker)農業相は、2人が死亡、100人を超える負傷者が出たと述べたという。

 爆発が爆弾によるものかどうかなどは明らかにされておらず、当初は変圧器の爆発と伝えられた。だが、タネル・ユルドゥズ(Taner Yildiz)エネルギー天然資源相は、爆発による損害の状況から外的要因の可能性が高く「外部の工作員がいたことが示唆される」と述べたが、詳細には触れなかった。

 ディヤルバクルで医療関係者がAFPの取材に語ったところによると、133人が同市の2つの病院に運ばれ、うち25人は重体。

 報道によると、2件の爆発は10分の間隔で起き、死者が出たのは後の爆発だった。(c)AFP/Fulya OZERKAN